激動の1年が終わろうとしています。2023年も大変お世話になりました。
おそらく日本人にとって、この年を越すということは他の世界中のどこよりも意味を持つのではないでしょうか。
今日テーブルに飾るお花が物足りないなと思って出かけた帰り道、小学生に満たない女の子のお母さんがきっと聞かれたのでしょう、大掃除とは何かを説明していました。でもその説明は子供に聞かせるためなのか非常にざっくりとしていて、本当の意味をきっとお母さんもご存知ないのだろうなと思いながら私は通り過ぎていました。
日本の様々な行事や行われることには色々な意味があります。普段何気なくしていることでも意味があり、いわゆる毎日の様にする掃除一つとっても、意味があるわけです。確か2年前の今頃は大掃除の意味について動画で配信した記憶があります。
大まかな年越しの準備は、皆大掃除をしたり決まっているけれど、家族によってそれぞれの小さなトラディションがあるのではないでしょうか。そんなちょっとしたことをして、それはまるでおまじないの様で私は素敵だなと思うのです。
今日はこちらの配信で、少し今年を振り返りました。
ほとんどチャット欄の皆様のコメントに助けられている配信です。
そして今年はどんな配信から始まったのだろうと思い、見てみました。
2023年の1月1日ウィーンで行われたニューイヤーコンサート、この会場ではほぼ誰もマスクをしていませんでした。しかし、1年前のこの頃日本ではまだまだマスク率は高かったです。マスクをするもしないも自由です。しかし、大人の犠牲になっているのは子供たち。子供たちの発育が心配ですし、私たち人間は表情でコミュニケーションをとっています。中高生はまだ外せない子たちも多い様です。
1年前の状況よりもまだ良いものの、世界と比較すると、日本でのマスク定着率はかなり高いです。私はいつも英国から日本に出張に来て、マスクをしたロボットみたいな人間たちが電車の中に入っていく、この光景を奇妙だと感じていたし、私の同僚もびっくりしていました。マスクをしている人には余り表情が感じられないから、冷たい感じがしていました。
私はこの現象は一部日本社会を表していると思うんです。出る杭は打たれる、何か人と違うことを表現すると大抵のところでは損する場合が多い。だったら、仮面を被って望まれる発言と行動をしていた方が特に目立つこともなく、面倒なことは起きない。私だって動画で発言しなければ批判はされない。
今日のメルマガは特に何かを書こうと決めていたわけではないのですが、こういう内容になりました笑
私は、ココ・シャネルが自身のデザインで、ある意味女性を解放したことは素晴らしいことだと思っています。それまでコルセットや、さまざまな装飾で身動きが取りづらかった女性の服を、シンプルにして、動きやすくしました。女性は女性らしくありたいものですが、選択肢があることは素晴らしいけれど、女性にもチャンスはあった方が、例えばさまざまなアイディアが商品に生かされたりして、結果的に社会に幸福をもたらす。
私が無意識に目指しているのはきっと、日本人の精神的な自由であったり独立であったり、解放です。だからいつもココ・シャネルを思い出すのかもしれません。
ちなみに、ハマス・イスラエルのガザ戦争でここ数ヶ月宗教の勉強や関心は高まったかと思いますが、おそらく、イスラム教が世界中から受けている指摘はそういった女性に対する部分も多いと思います。宗教について書かれた本を幾つか読むと、やはりイスラム教の慣習がかなり古いことや、原理主義が問題点ではありますが、全体的なアナライズとしては宗教としてのイスラム教の完成度が高いことがわかります。伝統的なものの近代化は難しい。キリスト教には、近代化するタイミングが(良いか悪いかは別として)幾つかあったと思われます。
しかし、この戦争の本質の一つはエネルギー戦争であるということ。
尖閣諸島に資源があるとわかった中国は、それを狙って様々なことを仕掛けてきている様ですが、イスラエル(パレスチナ)のガザ地区でもガザ沖という地政学的なメリットと、ガス田などを狙っているのはイスラエルでありアメリカであり英国でしょうか。
トランプ大統領は戦争を起こさなかった大統領としてよく語られます。確かにトランプが戻ると、日本にも良い影響はあるでしょう。でもそこに全てをかけてしまうのは、そもそもこの独立していない日本の中で、自立精神のない発想です。日本に今必要なのは圧倒的なリーダー。
ではなぜ日本には、リーダーや、頼れる政治家が現れないのでしょうか?
これもいくつも理由はありますが、冒頭に書いたような社会の圧力みたいなものもあるのかなと感じます。成功しかけると潰される。
記憶にあるのは小保方さんが研究したSTAP細胞です。なぜこれが潰され、結局他国にこの技術が持っていかれた本当の理由は不明ですが、私が感じるのは嫉妬と利権でしょうか。
新型コロナのワクチンの浸透に貢献した人の中にノーベル賞を受賞した山中教授がいます。STAP細胞の研究が実現したら、彼の研究を超えていたとどこかで聞いた記憶があります。そういう意味では利権です。この技術で恩恵を受ける企業や学者が止めたかった。そしてもう一つは、嫉妬ではないでしょうか。誰かが成功して嫉妬で潰されるのはよくあるケースです。嫉妬はされる方にも多少原因がありますが、他の国と比較して、他社の成功を望まない空気感が日本にはあると思います。
ではどうすれば良いのか。他の人の成功を褒めたり、一緒に喜ぶカルチャーが必要なのではないでしょうか。ビジネスは戦いなので実際には難しい部分もありますが、でも毎日の私たちの行動の中ではそれは可能です。言葉に出さないと伝わらないこともあります。
英国生活を美化しているつもりはないのですが、お互いが楽しく適度な距離で過ごせる様な、言葉の工夫は多いです。とにかく人を褒めるんです。ちょっとしたこと、髪型や服装、笑顔、何でも褒めます。社交辞令だとしてもそういった言葉の後には、やはりあたたかい空気が流れて、会話も弾みます。でも私は日本だと、少し萎縮してそんな些細なことでも言えなかったり遠慮がちになってしまいます。実は常にそんな自分と戦っています。
来年は、どれだけ多くの積極的で明るいポジティブな言葉を伝えられるか、ピール博士を思い出しますね。
2024年は動画でもお伝えした通り選挙イヤーです。
確かこの動画で選挙の話をした気がします。https://youtube.com/live/MO6ZxF6EIt8
選挙によって、少し良い状態になる可能性はありますが、いきなり変わるわけではないでしょう。私たちの心を明るく照らすのは自分達自身。言霊とはよく言われますが、言葉は大事だなと思います。でも皆さんは私がそんなに強くないのはご存知ですよね?笑 努力しなければならないのは私です。
さて、そろそろ時間になってしまいました。このメルマガは2023年以内に送りたいからです。こういったエッセイ的なものも書きたいと思います。
今日は思い出したことをただ書いただけなので、もしかすると細かい事情などは少し違う可能性もあります。そして日本は本当に素晴らしい、日本人は本当に素晴らしい、でも、このままで良いかというとそれは違う。古き良き日本を取り戻し、そしていい意味での近代化も少しは必要かと思います。
2023年大変お世話になりました。素敵な時間をありがとうございます。
では素晴らしい2024年のジャーニーを一緒に楽しんでいただければ幸いです。
2023年12月31日
Lizzy