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今日はMoon of Alabamaという有名なブロガーさんの記事を翻訳したものをお送りします。明日の動画のベースになる予定です。
(お忙しい方はここだけ読んでください)日本の主要メディアの報道とは違い、実際ウクライナには勝ち目のない戦況なのに、日本は言われた通りにお金を差し出し、自らが戦争当事国となり、これで本当に世界の安定に貢献していると言えるのでしょうか。
現在バイデン政権は様々な角度から突き上げられています。この3年間世界中を悩ませたウイルスの起源、ウクライナ戦争の起源、これらは少なくともオバマ政権に遡ります。そして背後に中国も見え隠れします。
正しい情報を知ることは、国の守りにつながります。ぜひ世界的にも有名なブロガーさんの事実に基づいた考察をお読みください。
後半は用田和仁氏、伊藤貫氏の発言から考える、ロシア人がこの戦争を支持する背景と倫理観についてです。
(今日は長いので、メールに全て表示されないかもしれないとのことです。)
ウクライナのザルジニーが戻ってきた、そしてさらなる武器を要求している。
昨年12月、ウクライナ軍司令官ヴァレリー・ザルジニー将軍が『エコノミスト』誌のインタビューに応じた。彼は、さらなる武器を要求した。そうすれば、ロシア軍をウクライナから追い出すことができると:
私はこの敵を倒せることは分かっている。しかし、物資が必要だ。戦車300両、歩兵戦闘車600~700両、榴弾砲500門が必要だ。そうすれば、2月23日の戦線に到達することは完全に現実的だと思う。
彼の話を信じる者もいたようだ。この要請を受けて、ウクライナは要求したものをほぼすべて受け取った。そして、ウクライナは反攻を声高に宣言したが、開始までに数カ月を要した。その間にウクライナは、ワーグナー傭兵部隊の地道な侵攻からバフムート市を守るための無益な戦闘に、利用可能なすべての戦力を投入した。この戦いだけで、ウクライナは約7万人の死傷者を出した。その間に、ロシア軍の工兵隊は反攻を迎え撃つ防衛線を何重にも強化していた。
6月初め、米国からの圧力を受け、ウクライナ軍はついに反攻を開始した。不発に終わった。ウクライナ軍は実際の防衛線から何マイルも離れたロシア軍の安全保障地帯に入り、すぐに地雷原に突っ込んで激しい砲火を浴びた。4週間の戦闘の後、彼らは約50平方キロメートルの開けた土地といくつかの小さな集落を「解放」した。これには多大な犠牲を払った:
彼によれば、部隊には50人足らずの兵士がいたが、30人は帰還しなかったー殺され、負傷し、そして敵に捕えられて。部隊の装甲車のうち5台は最初の1時間で破壊された。
グレイという、部隊のもう1人の兵士がコールサインのみでの識別を条件に語ったところによれば、ヴェリカ・ノヴォシルカ付近での第37部隊の攻撃の最初の1時間半、ロシア軍は敵部隊のAMX-10RC装甲車を貫通する絶え間ない砲撃を浴びせ続けたという。「軽戦車」と呼ばれることもある装甲車は、兵士たちを守るほどの強度はなく、彼らの前方ではなく後方に配置しなければならなかったとグレイは言う。
「誰もが何らかの支援を期待していたが、残念なことに、なぜか何もなかった」とランバージャックは語った。彼の指揮官はほとんど経験がなく、砲兵部隊からの支援を頼りにしていたという。「しかし、何もないのを知り混乱した。」
このスピードでは、ウクライナがロシアを追い出すのには何年も戦い、武器と人員を際限なく供給する必要がある:
この問題を整理してみよう: ウクライナの領土であった地域の約17%を現在、ロシアが支配しているのだ。ウクライナ軍が今後数週間で、これまで以上の成功を収めなければ、ウクライナは16年間のすべての領土を奪還することはできないだろう。
ここ数カ月、私はスプレッドシートを使って、ロシア国防省の日報に記載されているウクライナの死傷者をリストアップし、合計した。この数字は少し高すぎるかもしれないが、どれ位の割合であろうか、一概には言えないが10%か20%だろうか。
6月1日から6月30日までの数字をまとめると、次のようになる: 313台の戦車、815台の歩兵戦闘車とその他の装甲車、313台の榴弾砲とその他の長距離砲システム。ウクライナはまた、約21,900人の兵士を失った。これは一日平均730人である。
この1ヶ月の間に、ロシア空軍は15機のウクライナ空軍機、5機のヘリコプター、200機のHIMARS、20機のストームシャドウ「不思議な武器」ミサイルを撃墜したと主張している。この数字には、ロシアが絶え間ない長距離ミサイル攻撃でウクライナ全土の防衛修理工場、武器・弾薬庫に与えた甚大な損害は含まれていない。
合計すると、ウクライナは12月にザルジニーが要求し、それ以来受け取った以上のものを1ヶ月で失ったことになる。
ワシントン・ポスト紙にザルジニは再び登場し、さらなる武器を懇願している:
ウクライナの反攻を加速させるために、ウクライナ軍トップのヴァレリー・ザルジニー将軍は、あらゆる兵器がもっと必要だと言っている。彼は、アメリカの相対であるマーク A. ミレー将軍に対して水曜日にした様に、聞いてくれる全ての人に対してこれらの物資が今必要であると訴えている。
ワシントン・ポスト紙との貴重で幅広いインタビューの中で、ザルジニーは彼の最大の支援者である西側諸国が制空権なしに攻撃を開始することはないだろうが、ウクライナがロシアに支配されている領土を迅速に奪還する為の近代的な戦闘機を受け取っていないことに苛立ちを示した。つい最近約束されたばかりのアメリカ製F-16も、どんなに早くても秋までには到着しそうにない。
ザルジニーによれば、彼の軍隊は少なくとも敵と同数の砲弾を発射しているはずだが、物資が限られているため、一時に10倍もの砲弾を撃たれているという。
ザルジニーはF-16と更なる弾薬を望んでいるが、同時に『あらゆる兵器』も望んでいる。ここに問題がある。
ザルジニーがF-16を手に入れたとき、彼はすぐにロシアのSu-35がF-16よりはるかに優れていることを知るだろう。Su-35のレーダーはF-16よりも遠くまで見通すことができ、長距離のオーバー・ザ・ホライズンミサイルはF-16がミサイルを発射するチャンスさえ得る前にF-16を殺すことができる。
『西側』は現在、ウクライナが撃ちたいだけの弾薬を生産することができない。米国にはまだブラッドレーやエイブラムス戦車が備蓄されているが、他のNATO諸国の『あらゆる兵器』の備蓄基地はすでに空っぽだ。戦車も装甲車も榴弾砲も、もう差し出すことはできない。
全体的に見て、ウクライナが日常的に失っているものを置き換えるには十分ではない。一方、ロシアはすでにあらゆる兵器を生産しており、日常作戦に必要な数を上回っている。
ウクライナがこの戦いに勝てるわけがないし、現在の状況を守ることさえできない。それは容易に予見し予測できた。ウクライナを促した人々は、自分たちが引き起こした殺人的虐殺に対して非難されるべきだ。
ウクライナはロシアと和解すべきである。そう、簡単には飲み込めない条件がつくだろう。それでも、他に道はない。
兵員と領土の損失が増え続ける戦いを継続することは、持続可能な選択肢ではない。
最後までお読みくださりありがとうございます。
ちなみにこのザルジニーというウクライナ軍総司令官は出生地がソビエト連邦となっている情報が多いです。この戦争に対する理解が日本の中で浅いのは、日本人の無関心と日本の主要メディアの責任でもありますが、ウクライナという地政学的位置にもその理由があるかもしれません。
歴史書を読むと確かに元々はソビエトであり、長い間虐殺・迫害されていたロシア系住民を救出しているのだという特別軍事作戦であるという理屈と、この土地の長い歴史からなる感覚を、島国である日本の人には少し理解しづらいという難しさがあるからです。
昨日とある番組の中で用田和仁氏は興味深いことをおっしゃっていました。
神 様というのはですね、本当にその人間が分かったかどうかそれを試すために 難題を与える。それは何かというと、私はやっぱり色々聞いてても、ロシアの プーチンの言ってることは正しいと思うん です。各国家 民族伝統を尊重し国家の棲み分けの世界と いうものがあるんだと。世の中の大きな世界の中には。その中でやっぱりグローバル サウルスというのは自分たちの居心地の良 さということを感じてる。恐ろしいのはその中に中国が入ってるって 事ですよね。これを何としないといけないのに….
私はこれを移動中の電車の中で2倍速で聞いていたのですが、確かに、現代の踏み絵の様な、そんなイシューなのかもしれないと連想しました。国際情勢を読み解くのに最後に鍵となるのは、心の中が透明で、雑音を聞かずに、本質を見極められるかどうかであり、チャレンジの連続です。そして今、プーチンは正しいと日本で声に出すことが如何に難しいか。その中でも用田氏とモーガン氏ははっきりと発言されていたのが記憶に残っています。(立場の関係上、理論的アプローチからしか発言できない場合もあります)
伊藤貫氏はロシアの論文を引用して、ロシアは旧共産主義国という、悪夢から目覚めるのに30年間かかった。
Because of this war, we are in the purification process.この戦争のお陰で、純化する過程の中にある。この戦争を通して自分たちがどういう民族なのか初めてわかってきた。
ロシア人はアメリカとヨーロッパがこんな 悪辣な戦争を仕掛けてくるんだったら我々は ヨーロッパとアメリカに対して 劣等感を持つ必要はないと。
モラルインテグリティとインタラクチャルインテグリティがない。保守派も 78年間それがなかった。
岸田首相を批判するのには、その前にこの部分の欠如について考えなければならない。とおっしゃっていたかと思います。
モラルとは 「倫理観」「道徳的意識」
インテグリティとは「誠実」「一貫性」などの高潔な理念のこと
Intellectual (インテレクチュアル)とは 知性のあるさま、聰明であるさま、理知的な ということでしょうか。
つまり、道徳的一貫性や、知的一貫性の様なことでしょうか。
そして、ワシントンから見ていると、世界で一国だけ、道徳的な自信を回復している国がある、それはロシアだと。ピュー・リサーチセンターの世論調査によると最近20年間で ロシア人で自分はロシア正教徒であるという国民が最近20年間で31%から70%になった、これはミラクルである。
この戦争のおかげでwe are now in the purification process. 我々は今、純化(浄化)の過程にある。そしてロシアにはもう親米派と親欧派はいなくなった、と言っているロシア人の論文があるとおっしゃっていました。
旧共産主義国というコンプレックスのあったロシアが、粛々と民主化を進め、この戦争を通してその呪縛から逃れられ、自国や民族としての自信を取り戻すきっかけにさえなっている。
これがおそらく、主要メディアが伝えない、ロシア人がこの戦争やプーチンを支持する背景なのでしょうか。
戦後のロシアと日本の違いは何でしょうか。
やはり、スリーSと言われるGHQの政策、宗教などの精神的な道徳観や倫理観が骨抜きになったことが大きく違う様にも思えます。
そしてここ数日感じていたのは、ロシア正教など、この正教についてもっと研究する必要がありそうです。それは十分な議論もされず、押し付けられたLGBT法案を通してしまった日本とは違い、LGBTの間違った価値観を国に入れない断固たる姿勢をロシアは示していると感じる、ロシア、小児性愛者の強制化学去勢を検討という報道があることも理由の一つです。
しかし、私が付け加えたいのはGHQの政策の呪縛を自ら逃れられないのは全て、日本の国民の選択であるということ。誰かのせいにしていては前に進めません。
私たちは、私たちの国の存続をかけて、既に始まっている静かな侵攻(サイレント・インベージョン)に対抗しなければなりません。
それには、声を上げること、行動することです。
声を上げるにはまず、身近な人と信頼関係を築くこと。
エルドリッヂ博士の地方創生と神社のお掃除の話はいつも心のどこかにあります。
大きな事を成すのには、小さな積み重ねなのです。
小さな掃除は誰の目にも留まらずとも、日本全国で皆がそれを実行すれば必ず形となって現れると、私は思いながらこの活動をしています。
余談ですが…
現代でもっとも影響力のある経済思想家のドラッカーは、著書「現代の経営」の中で、 "経営者に知識と魅力が備わっていても、インテグリティ(誠実さ)が欠けていれば組織は腐敗する。"
と唱えていて、インテグリティが欠如した人の特徴に次の5つを挙げているそうです。
・強みよりも弱みに目を向ける者
・何が正しいかよりも、誰が正しいかに関心を持つ者
・真摯さよりも、頭のよさを重視する者
・部下に脅威を感じる者
・自らの仕事に高い基準を設定しない者
私はサラリーガールとしても働いた経験が長くありますが、確かに組織においての腐敗はここがキーポイントで、ほとんどの組織はここに引っかかってしまう人材によって多くの社員が翻弄されているかもしれません。
また、これは日々、言論人を神格化しないでという訴えの論点をサポートする論理に感じました。真実を追求することに、実は主語は要らないのではないかと私は感じています。
これが多くの視聴者に、熱狂的にならないで欲しい。‘私’が伝えているからではなく、私が伝えている ‘コト’で議論をしたいと申し上げている背景です。
ちなみに、私は翻訳が得意ではありません。今日は日本語が上手な友人に手直ししてもらいました。通常はお願いしていませんが、心から感謝します。
私が配信する動画のほとんどは、いくつかの記事(たまに動画)を読み比べて、内容を精査し、まとめて自分の考えを加えたりしている場合がほとんどです。
情報のソースの信憑性を確認し、一次情報を確認します。
例えば記事の内容も、必ず一次情報の確認をしています。
その繰り返しで、少しずつわかってくることがある気がします。
実は最近コメントに、日本人のとある(信憑性のない)Youtuberの内容を参考にすべきと書かれたいたのに対して、視聴者さんが反論してくださっていました。それは信憑性のないYoutuberさんの発信の中身に対してでしたが、でも間接的に私ができるだけ根拠とする情報の精査に力をかけていることが伝わっている気がしてありがたかったです。そのコメントは削除されてしまって、反論してくださった方がどなただったか(最近Youtubeのドメイン名の表示がわかりづらくなっているのもあって)わからないのですが、この場を借りて、モラルインテグリティのパトロールに感謝します。
実はメルマガは、ただ週に一度程度、気楽にその週のおすすめの動画などを書こうと思っていたのですが、何だか立て続けにウェイトのある内容になってしまいました。今日は動画の配信が間に合わなかったからなのですが、私は自分の直感で動いているので、静と動のモードの違いがあるので、コンスタントではないことをお許しください。
それでは素敵な週末をお過ごしください。
また、今年の前半に感謝すると共に、後半も真実を追求し、明るくお伝えできますように。
令和5年7月1日
Lizzy
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